長島 弘樹 nagashima hiroki
2024/03/21
「第40回FNSアナウンス大賞」受賞
先日、東京・フジテレビで開催された表彰式「FNSアワード」に出席しました。
フジテレビ系列のアナウンサーが前年にかかわった番組におけるアナウンスメント
(実況・ナレーション・中継リポートなど)について部門別に審査される『FNSアナウンス大賞』。
40回となる節目の年に、「アナウンス大賞」を受賞しました。
去年6月に放送された「BBTドキュメンタリーズ『忘れない』~コロナ3年の記録~」のナレーションについて
基礎的なアナウンスメントや間の取り方、語り口といった点と
コロナで大切な家族を失った人々に心を寄せつつ、淡々と読み切った点などを評価していただきました。
大賞受賞は富山テレビ開局以来初だそうで、内容は決して明るい番組ではありませんが
開局55周年の年に局アナウンサーとして華を添えることができました。
番組では、100年前「コレラ」が県内で流行したとき、何が起こったかを伝えるシーンがあります。
コロナ禍の富山で起こったことを、100年先の未来に残すつもりで読み上げました。
授賞式から戻り、番組にご出演いただいたご家族にも受賞を直接報告してきました。
番組を制作した日高記者の取材に同行したタイミングだったのですが、
その中で、コロナ禍を振り返ってどう思われますか、という質問に
「あれは何だったんだろう・・・」
ポツリと、そう仰いました。
人間は、忘れる生き物だと言った人がいますが、忘れてはいけないことを
ときどき思い出してもらうためにテレビがあるのかもしれないなあ、
いま、そんなことを考えています。
偶然、取材で知った小学5年生の男の子。
一度も会ったことはないけれど、彼が生きた証を映像に残すお手伝いができたことを
私は誇りに思っています。