「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」海で学ぼう!富山湾でフィールドワークを開催しました
2025年7月30日【大型漁業調査船「立山丸」にて富山湾へ】
一般社団法人とやまミライラボは、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の講座を開催し、7月30日(水)に海上での学習プログラム「フィールドワーク」を実施しました。 当日は富山県の漁業調査船「立山丸」に乗船し、深海や海洋環境について学びました。 このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
内容 | フィールドワーク |
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日時 | 2025年7月30日(水) |
場所 | 富山県農林水産総合技術センター水産研究所(滑川市) 漁業調査船「立山丸」(滑川漁港より約9キロの沖合) |
参加人数 | 応募者の中から選考された小学5年~中学2年10名 |
協力団体 | 富山県農林水産総合技術センター水産研究所 |
基礎講座で富山湾についておさらい
まずは水産研究所の小塚晃さんから、富山湾の地形やそこに生息する生き物の生態、漁業についてのお話を伺いました。 富山湾が全国的にも珍しい定置網漁に適した地形であることや、温暖化の影響により生息する生き物が変化してきていることなどを学びました。 さらに、水槽を使った実験では、海の表層の水と深海の水が混ざりにくいことを実際に確認しました


いざ富山湾へ出航!船内を探検、深海の水にも触れてみました
続いて、漁業調査船「立山丸」に乗り込み、海上での学習を行いました。船に乗るのが初めてというキッズも多く、その迫力に大興奮! 船内では、CTD(塩分・水温・水深計)を使って得られたデータをもとに、水深によって海水の塩分濃度や水温が変化する様子を確認しました。 さらに、約20分かけて到着した富山湾沖9キロのポイントでは、採水器を使って水深100メートルと250メートルから海水をくみ上げ、実際に触れたり口にしたりしました。キッズからは「深海の水は冷たい!」「しょっぱい!」といった声が上がり、驚きと発見に満ちた様子でした。 また、カップ麺の容器を深海に沈め、水圧でどのように変化するかを観察。小さく押しつぶされる様子を通じて、深海がいかに過酷な環境であるかを体感しました。


深海に住む生き物を観察
専用のネットを使って深海のプランクトンを採取し、顕微鏡で観察しました。 カイアシ類など多くの生物が元気に動く様子に、キッズたちは大興奮! また、栄養が豊富だといわれる富山湾の深海には、その養分となるプランクトンが多く存在していることも確認できました。


参加したキッズたちは
初めて船に乗り海に出たキッズたちからは、「やったことのないこと、見たことのないものであふれた一日だった」「すごく面白かったし、発見がたくさんあった」といった声が聞かれ、充実した学びの時間となりました。
次回はいよいよ駿河湾への遠征です。 多様な深海生物に触れるだけでなく、地元・静岡の子どもたちとの交流も予定しており、さらなる学びと発見が期待されます。
こちらから、イベントレポート, 動画もご覧ください♪
団体概要
団体名称 | 一般社団法人とやまミライラボ |
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URL | https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/ |
事業活動の概要 | 富山県の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動や子どもを中心とした海洋教育を推進。また、海洋ごみ削減のために富山市と連携した取組みなど。 |
主催:一般社団法人とやまミライラボ
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
お問い合わせ
深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト事務局in富山湾
〒939-8550 富山市新根塚町1-8-14 富山テレビ放送 企画戦略室内(担当:谷川、蟹谷)
TEL:076-492-7146(9:30-17:30 ※土日祝除く)
Mail:shinkaikids@bbt.co.jp