番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和3年6月10日開催)

令和3年5月27日(木)24時35分~25時35分

「日々うらら ~超高齢社会のあるカタチ~」


2020年11月に砺波市太田にオープンした一般社団法人「ものがたりの街」の理事長、佐藤伸彦(さとう・のぶひこ)医師と患者との日々を綴ったドキュメンタリー番組。佐藤医師は診療所の外来と患者の自宅を訪ねる訪問診療で、患者一人一人に寄り添い、その人が自分らしく最期まで生き抜けるようにサポートしています。
「ものがたりの街」は診療所だけでなく、カフェやイベントスペース、終末期の人が暮らせる住宅まであり、患者だけでなく、地域の人が集え、「病気になってから最期どうするのか」ではなく、日頃から最期をどのように迎えたいのか考える場所にとつくられました。
佐藤医師が患者を診る上で大切にしているのが人、それぞれにある「ものがたり」です。価値観や人生観を知ることが最期までその人の人生を支えるために必要だと言います。
番組では患者やその家族との心の交流を通して、共に「ものがたり」を紡ぎながら、医師として一人の人間として奮闘する佐藤医師の姿を追いました。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎(リポート出席)
副委員長:松田英昭
委員  :石﨑大善(リポート出席)・岡本有紀子・加古佳子・河上めぐみ・ 塩谷誓勝・藤井努(リポート出席)・宮窪大作(敬称略)

BBT出席者

中西代表取締役社長・前田代表取締役副社長・飯野常務取締役業務局長・奥田常務取締役報道制作局長・四津谷報道制作局次長・高橋ディレクター・蟹谷番組審議会事務局長


感想

  • 死を迎える準備をすることは人にとって難しく嫌なことだと思われる中で、佐藤医師がこの様なイベントを開催し受け入れて貰える体制と高齢者との信頼関係の構築することを素晴らしく感じた。
  • 亡くなった方の「生ききること」と家族の「支えきること」の大切さを教えてもらえた。
  • この超高齢化社会になにかできること、自分たちがやらなくてはならないことを改めて考えさせてもらう、良い機会となった。
  • 取材をする人の目線のやさしさや寄り添う気持ちがにじみ出ていてよかった。
  • 市毛良枝さんのナレーションが素晴らしかった。
  • 長期間、コロナ禍にも拘わらず、亡くなった後までカメラが入れるというのは取材する側もされる側も素晴らしい。引き続き取材してもらいたい。

意見

  • 深夜の放送だったが、もっと見やすい時間に放送すべきだった。
  • 佐藤医師の「ものがたり」への思いや理想とする着地点をもっと知りたかった。
  • 紹介されていた皆さんのここに至るまでの仕事や背景が紹介されると、更に訴えかけるものがあったのではないか。
  • 子供とか若い人があまり登場しなかったのが、若い世代がいるような繋がりがあるとより未来を感じさせてくれるものになったのではと感じた。
  • 非常に優れたモデルだが、立ち上げる時の課題などを明らかにしてもらいたかった。