番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。 また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和2年9月10日開催)

令和2年8月13日(木)15時50分~16時50分

「ライブBBT拡大SP コロナ第2波と富山 ~医療と介護 巨大クラスターを検証~ 」


富山でも猛威をふるっている新型コロナウイルス。
県内で初めて感染が確認されてから、わずか1カ月で感染者は200人を超え、第1波では医療・介護の現場で大規模な感染者集団=クラスターが発生しました。
富山市民病院では、整形外科病棟を中心に患者と職員39人が感染。一時はおよそ230人の職員が自宅待機となり、医療崩壊の危機に直面しました。藤村院長への取材から、院内にウイルスを持ち込ませない対応の難しさやウイルスに気づきにくい状況が浮き彫りになりました。
一方、県内の死亡者の半数以上を占める富山リハビリテーションホーム。感染が拡大した要因を検証すると、施設で初めて感染が確認されるまでに20人以上の発熱者がいたことが判明し、「初動の遅れ」がクラスターの発生につながったことが分かりました。さらに、関係者への取材を重ねることで、慢性的な人手不足が続く医療と介護現場の課題がみえてきました。
そして、第二波の禍中にある今、県衛生研究所の大石所長をスタジオに招き、ウイルスの特性や再びクラスターを起こさないためのポイント、ワクチンの開発状況について伺いました。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:浅野端・松田英昭
委員  :岡本有紀子・加古佳子・石﨑大善・塩谷誓勝・藤井努(リポート)・宮窪大作


BBT出席者

中西代表取締役社長・前田代表取締役副社長・飯野常務取締役業務局長・奥田常務取締役報道制作局長・四津谷報道制作局次長・日高ディレクター・高田ディレクター・蟹谷番組審議会事務局長


感想

  • ウイルス感染のリスクのある中、可能な限りの撮影や取材をしている点が素晴らしいと思った。
  • 医療機関はクラスター発生を未然に防ぐことが難しい一方で、亡くられた方の家族の無念の気持ちがあり、その両者の意見がバランスよく番組内で表現されていてよかった。

意見

  • タイトルと内容はあっていただろうか。
  • 「誰に」「何を」伝えたいか、もっと明確に作ってもらえるとよかった。
  • 番組を見た視聴者がこれからどうしらよいか、具体的な行動に つながる形にまとめるのがよかったのではないか。
  • 病院などのクラスターの現場のことはよくわかったが、もっと自分たちに身近なところで起きた感染の話を扱う方が、現実味を高く伝えられたのではないか。
  • 医療機関への誹謗中傷の問題もあるが、感染者や感染者の家族に対する誹謗中傷についても触れて欲しかった。
  • コロナ関連では、わかりづらい専門用語が多いが、ステイホーム時のお盆の放送なので、易しい言葉を使って、幅広い世代に啓蒙できるつくりにした方がよかった。