番組審議会

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。
また、「BBTスクランブル」(今月は29日日曜日あさ5:20~5:30)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。

今回の審議番組 (1月12日開催)

・平成28年12月29日(木)10時20分~11時20分 報道特別番組「憂国-富山市議会―」
県都の玄関口、富山市は環境未来都市、人口減少時代にも対応したコンパクトシティとして国内外から耳目を集めている。そんな富山市で全国に広がる事案が発生した。
事の発端は富山市議会6月議会に上程された議案第148号「議員報酬、費用弁償及び、期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件について」。市議会議員の報酬を引き上げようとする動きに地方議会に対する眼差しが一変した。政務活動費の相次ぐ不正発覚で県議会、富山市議会、高岡市議会の議員あわせて17人が辞職するまでに至った。そして今、各議会は自らを見つめ直している。
いったいこの事態は何を意味しているのか。その背景には何があるのか。時計の針を戻し、富山の議会、議員、そして、市民の間に覆う空気を探った。

出席委員

委員長:野原 一司
委員:園 博昭、浅野 端、松田 英昭、岡本 倫子、加古 佳子、長田 拓哉  
※敬称略

BBT出席者

中西社長・前田取締役専務・飯野取締役報道制作局長・滝澤取締役業務局長・福島報道制作副部長・寺崎事務局長

《感想》
・昨年を代表する事案で、見ごたえのある番組だった。
・振り返る意味で、問題点がわかりやすかった。
・寺田農さんのナレーションが問題の深刻さを感じさせて良かった。
・5000枚を超える資料を夜遅くまで調べ、意欲的に取り組んだ報道姿勢に敬意を表したい。
・辞職した議員の事案発覚前の発言とその後の発言の違いを際立たせ、その不誠実さを鮮明に描いていたことがよかった。

《意見》
・寺田農さんのナレーションとスティングの選曲で、全体的に番組が重苦しく感じた。
・「憂国」というタイトルは三島由紀夫の代表作のイメージが強く、この富山市議会だけの番組内容ではタイトルが泣いている気が
 する。
・登場する人物が「悪人」、「善人」という勧善懲悪な形で描かれている感じがしたが、この作りは狙ってのものか。
・富山の川や五百羅漢を擬人化させて表現し、寺田農さんのナレーションシーンを映すといった演出があったが、市民の声で伝える
 べきではなかったか。
・表面上の問題だけでなく、もう少し根っこに潜んでいる問題を探る部分もあってもよかった。