吉村 尚郎 yoshimura takao
2019/10/08
富山の映画が動き出す!
釣りバカ日誌や、超高速!参勤交代など、数々の名作を手掛けてきた
富山市出身の本木克英監督が、新たに富山を舞台に映画を製作することになり、
今月末、いよいよランクインを迎えます!
今回、本木監督が描くのは1918年(大正7)富山に端を発して全国に広がった「米騒動」です。
理不尽な米価の高騰を背景に、富山の漁師町の「おっかあ」たちが米の輸出を食い止めようと必死に抵抗。
その行動は、当時の新聞報道などで一気に全国に広がり、
米蔵の「焼き討ち」など暴動に発展、時の内閣を退陣にまで追い込みました。
県民にはあまり良いイメージのない歴史ですが、
近年の様々な調査では、県内では全国で起きたような暴動はなく、
家族を守ろうと女性たちが必死に行動した、いわゆる「嘆願」だったことも分かっています。
巧みな演出とユニークな表現、時にコメディータッチで、
その時代に生きる人の心を鮮明に映し出してきた本木監督、
「米騒動」をどう本木流に料理するのか、公開が待ちきれません!
タイトルも決定、「大コメ騒動」です。
(映画「大コメ騒動」についてインタビュー 今年8月)
キャストは、まだ明らかになっていませんが、
女優の室井滋さんや落語家の立川志の輔さんら県出身者も出演する予定。
あの国民的人気女優の名もあがっているそうです・・。
本木監督が、県内をロケ地に映画を製作するのは
2002年公開の「釣りバカ日誌」以来2度目。
(「釣りバカ日誌クランクイン」 メガホンをとる本木克英監督)
当時は、県民あげてのバックアップ、炊き出しや方言指導、交通整理など
撮影にはボランティアの方々の協力が欠かせませんでした。
(「釣りバカ日誌撮影の様子)
映画「大コメ騒動」は、来年度公開です!
製作のエース・プロダクションは、ホームページ「大コメ騒動」応援サイトを開設し
出演者や寄付を募っています。
https://www.daikome-fan.jp/
全力サタデー フルサタ!では、撮影の様子やキャストのインタビューなど
随時お伝えしていきます。
(毎週土曜昼11時24分~放送)