アナウンサー・キャスター / 吉村 尚郎 / BLOG

新時代の夜明け~悲願の北陸新幹線開業 ヘリリポート~

2015年3月14日―。
北陸そして県民にとって長く長く待ち続けていた北陸新幹線が
ついに開業しました! 夢の超特急・新幹線新時代の到来です!
記念すべきこの日、私は富山の上空からヘリコプターで取材を行っていました。
当日は、早朝から石川県の内灘に設置された臨時のヘリポートへ、
ここが民放各社の取材用ヘリコプターの発着点となりました。

実は前日までの荒天で、気象状況によってはヘリコプターの離陸事態が困難とされ直前まで飛べるかどうか分からなかったんです。
しかし、開業当日の早朝3時には、星も輝きはじめ、安定した空模様に、
機長も安全運航の為に直前まで気象状況を調査していましたが、
午前5時頃「よしっ飛べる!」と一声!

金沢発上り東京行きの1番列車「かがやき500号」の富山駅到着に合わせ、
5時30分にヘリに乗り込み、6時前に富山市の上空へ。
県内は日の出前でまだ薄暗く、静かにその瞬間を待っているといった状況でした。
私も高鳴る胸の鼓動を抑えながら、上空でしばらく待機。
そしてついにその瞬間がやってきました!
「かがやき」のヘッドライトが、富山の未来を明るく照らし出していくように、
県内を駆け抜け、6時18分県都の玄関口富山駅に到着。

その瞬間、立山連峰から朝日が差し込み、
黄金色に輝く富山平野を新型車両が疾走する姿は、
まさに新時代の夜明けを象徴するものでした。
一県民として待ち続けた北陸新幹線の開業は、本当に感動的で、
目頭が熱くなりながらその瞬間をリポート、歴史的な瞬間に立ち会えた
貴重な経験となりました。

およそ4時間にわたる上空からの取材でしたが、
とても印象的だったのが、沿線でのおもてなしです。
子供たちや地域住民のみなさんが屋上や各ホームで手旗や横断幕を掲げ、
新幹線を出迎えるまさにオール富山でのおもてなしは、
きっと来県者にも伝わっている事だと思います。

新幹線・新時代の幕が開き、これからがスタート。
舞台上でこれからどんなことが繰り広げられるのか、
主役は私たち県民一人ひとり。課題も多くありますが、
一歩一歩前に進み、未来にある「輝かしい富山」を想像するだけで、
今、この瞬間も胸の高まりがおさまりません。

※上空でのリポート時は感動による興奮状態で、
自分が高所恐怖症であることをすっかり忘れていました・・・。

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吉村 尚郎 yoshimura takao

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