吉村 尚郎 yoshimura takao
2008/02/15
OPERA 澤武紀行
これまで数回にわたり、Youドキッ!たいむにご出演いただき、その素敵な歌声を聞かせていただいた新湊出身の澤武紀行さんのコンサートが、先日射水市の小杉文化ホール ラポールで行われました。
オペラ大国ドイツのメクレンブルク・フォアポンメルン州立劇場の専属歌手として活動されている澤武さんは、今や本場ヨーロッパでも注目を集めているテノール歌手の一人です。
地元富山でのコンサートは1年ぶり、会場は直ぐに満席となりました。
第1部では、ロベルト・シャーマン作曲の「献呈」や、叙情的なテノールのアリアの中でも最高傑作といわれ、歌い手にとっても負担が大きい難曲としてしられる、ガエターノ・ドニゼッティー作曲の歌劇「愛の妙薬」・人知れぬ涙など、会場は愛に満ちたメロディーと歌声に包まれ、目頭が熱くなるのをおぼえました♪
常にファンのことを考え、故郷・富山を想う澤武さんのコンサートは、実にバラエティーゆたかで、最高のエンターテインメント♪♪
オペラではじまり、美空ひばりさんの名曲「愛燦燦」、民謡など、ドイツで生活されている澤武さんの選んだ曲は「古き良き日本」、そして故郷を思い出させてくれるような曲ばかりです。
そして津軽三味線・門嶋寿人さんや、琴・黒川真理さん、河西舞踊研究所のみなさん、胡弓・安井義雄さんとの競演などが舞台で次々に展開され、まばたきを忘れてしまうほど。音楽とはなにか?その答えを心で感じさせていただきました!!
是非皆様も一度 澤武さんの心動かされる歌声を聴いてください。
実は、2月15日(金)から富山県教育文化会館で行われていた「とやま映像祭 2008」で、去年BBTスペシャルで放送した澤武紀行さんのドキュメンタリー番組「OPERA 澤武紀行」が上映されました。
単身ヨーロッパに渡って12年―。希望と栄光を掴んだ澤武さんのこれまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。
数々の苦難を乗り越え、夢を追い続ける彼の歌声は、私たちの生きる道筋をそっと明るく照らしてくれます。