伊藤 恵祐 ito keisuke
2018/10/03
埼玉県熊谷市にて
こんにちは!(今回は長いです・・・)
先日、暑いことで有名な埼玉県熊谷市へ、涼しくなってから行ってきました。
「BBTチャンネル8」で今年6月からスタートした
シリーズ企画「発達障害~見えない障害を見つめる~」の取材のため、
創立72年目の熊谷市立富士見中学校へ。
学齢期、小中学校の義務教育における、「特別支援教育」をテーマに、
全国の教育関係者が視察に訪れるという通級指導教室を訪れました。
「特別支援教育」とは、平成19年4月から学校教育法に盛り込まれた言葉で、
障害のある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けて、
一人一人の教育的ニーズを把握し、生活や学習の困難を改善克服するために、
適切な指導や必要な支援を行う、というものです。
以前は、「特殊教育」と呼ばれていましたが、
「特殊教育」と「特別支援教育」は、名称が変わっただけではなく、
教育の考え方そのものが変わりました。
どう特性と付き合っていくか、に重点が置かれるようになりました。
学びの場は、通常学級から特別支援学級、特別支援学校など、
必要な支援の高さに応じて、様々です。
なお、「通級」とは、後ほど説明する「通級指導教室」のことです。
こちらは、支援学校や支援学級に通う富山県内の児童・生徒の数を表したものですが、
年々増加しています。
その中で急増しているのが、通級・通級指導教室に通う児童・生徒たちです。
通級指導教室とは、通常学級に在籍しながら、特性に応じた特別な指導を
週に1~8時間、別の教室に通って受けるというもの。
県によりますと、県内には小学校で156教室。
この設置率は全国でもトップレベルで、2年前は1位でした。
中学校は22教室です。
市町村の教育委員会から、県に、通級開設を要望し、必要な場合に教師が配置されます。
各校に設置された通級に対し、教師が何校かを兼務する形になっています。
また、富山県の特別支援教育については、校内委員会などの設置率が100%。
各学校には、特別支援教育のコーディネーターをひとり配置し、
個別の教育支援計画や指導計画を作成しています。
通常学級にスタディメイトと呼ばれる支援員を配置し、指導にあたっています。
今回取材した熊谷市の富士見中学校の通級スタイルは、
通学している生徒のニーズに対応して生まれたものです。
どんな形で通級を運営するかは、もととなる教育支援計画や指導計画が、
個別のケースにあわせて作成されるため、おのずと、各通級で形が異なるものになります。
熊谷と富山では違い形も生まれてきます。
教育現場でも進む多様化。
取材を通して痛感するのは、
障害も周りの理解や環境で障害でなくなることもあるということです。
是非、VTRをご覧いただき、ご意見ご感想をお寄せください。