BBTのへぇ〜そ
VOL.82 「借りぐらしのアリエッティ」
現在絶賛公開中の映画「借りぐらしのアリエッティ」で監督・米林宏昌さん、主題歌を歌っておられるセシル・コルベルさんにお話を伺いました。
 
保存禁止Q「なぜ“借りぐらし”というタイトルに?」
米林監督「すごく耳なじみのない言葉だと思いますが、これは原作にもあった言葉なんです。英語だと「ボロワーズ」って言います。訳すときに「借りぐらし」。借りて暮らすという、床下の住人が床上の人のものを少しずつ借りて自分たちの生活に役に立てて行く、借り暮らし、自分たちは借り暮らしだっていうふうに言ってます。その「借り暮らし」という言葉が面白いんじゃないかなって、宮崎さんや鈴木さんが思っていて、そのタイトルをつけたんだと思います。」

Q「今回主人公が小人ということで、どうして今小人をテーマにしたものだったんですか?」
米林監督「これもやっぱり、企画者である宮崎さんの考えで、この企画が誕生したのが2008年だったんですが、2010年の段階でも不況は続いているだろう。そんな中で、原作にある「借りぐらし」、借りて暮らして自分たちの生活に役に立っている、借りてきたものを工夫して使っていたり、借りてきたものを新しく作って役に立っているとか、そういう生活スタイルみたいなものは、2010年の現代にあっているんじゃないかと思いこの題材を選んだんだと思っています。」

Q「小人の暮らしを表現する上で、工夫した点はどんなところですか?」
米林監督「やっぱり、小人なんて居ないよって思われたら、悲しいので、いかに小人が本当にいそうだなっと思ってもらえるかってところは意識して作っていました。ガムテープでこういう風に上るにしても、いかにも体を使ってこう重さが表現されていたりとか、あとはアリエッティがつたをよじ登り、二階の翔君の家に会いに行くっていうシーンがあるんですが、体をいっぱいに使って登っていく、葉っぱをこう持つことによりぐっとしなったり、上にこんなに大きなしずくがポタリと落ちたり、放すとまたこう揺れ戻るとか、そういう細かい表現を積み重ねていくことによって、何か面白いシーンになったらいいなと、やっぱり小人の実体感みたいなものというのは常に意識して作っていました。」

保存禁止Q「始めてジブリスタジオから音楽を作ってくださいと言われたときのお気持ちは?」
セシル・コルベルさん「もちろん、こんなことが起こるなんて信じられなかったんですが、まず最初にジブリさんから連絡を頂いたそのことだけでも本当にそのときは信じられませんでした。まずは一曲というお話だったんですが、2、3曲、そして映画前編とお話が大きくなっていったんですね。私にとっては重要な、キャリアにとっても重要なチャレンジだったと思いますし、ジブリさんと日本とフランスとでこう行き来しながら作っていったわけなんですが、本当にコラボレーションというのが楽しくって、本当に光栄に思っております。」

Q「アリエッティの曲に込めた思い、どんなものがありますか?」
セシル・コルベルさん「主題歌のアリエッティソングに関しては、やはりアリエッティという彼女の人物が分かるようなそういった曲にしたいと思いました。彼女はとても小さいですよね。 小さいけれども、生き生きとしていて、エネルギーに満ち溢れていて、そして大きな世界に飛び出していきたいというそういった色んな勇敢な部分、そういった全ての部分がこの曲に込められていればいいなと思って作りました。他の曲に関しては監督から一曲一曲テーマを与えられてそして作曲したので、例えば「荒れた庭」についてはこういった気持ちを伝えたいといわれたので、なるべく要望にこたえるように作曲したんですけども。例えばスピラーのテーマ曲に関してもなるべく監督の要望にこたえる、どういったエモーションをその曲に込めたらいいのかということを考えて作曲しました。 」

保存禁止Q「その曲をもらって監督はいかがでしたか?」
米林監督「本当に作品にぴったりでハープの音色とセシルさんの歌声がキュートで作品にあっているんですけど、こちらからお願いした内容というのが的確にその曲に込められていて、とてもすばらしいと思いました。そしてその一つ一つの曲が映画に配置していくことによってものすごく、映画自体にいいものになったのではないかなと思っています。」

Q「監督はジブリ作品の中で、最年少監督で今回映画を撮られたということですが、その点についてはどう思われますか?」
米林監督「そうですね。最年少といわれながらも、もう37歳なんで、そんなに若くはないんですけど、でも、本当にスタッフの皆さんが僕よりもみんな年上ということで、ものすごく緊張はしながらも仕事をしていたのですが、みんな一丸となってこの作品を良いものにしようと頑張ってくださいましたので、本当に助かりました。」

Q「ご出身がお隣石川県と伺いました。今回の作品の中にも故郷のインスピレーションが影響した部分はありますか?」
米林監督「何か入っているのかな。でも、多分、僕は20数年間、石川県で暮らしていたんですが、そのとき受けたものというのは僕の中にあるので、そういうものは必ず何かしら作品の中に影響していると思います。よく言われるのはおっとりしているとか言われるんですけど、そういうのは多分ね。石川県の人間の気質みたいなものはあると思うんだけど、そういうのは作品の中には出ているんじゃないかなと思います。」

保存禁止Q「アリエッティをご覧になられてどんな感想をお持ちになられましたか?」
セシル・コルベルさん「毎回ジブリさんの作品はファンとして映画館で見るのを楽しみにしているんですけど、今回は作る側に参加したということで、ちょっと特別な思いで作品について語りたいと思います。一番この作品の見所というのは、登場人物の心の動きがとても繊細に描かれているというところです。ちょっとした目の動きや口の動き、そういったところに登場人物の繊細な心の動きが描かれているのではないかなと思います。それは多分米林さんが監督されたおかげだと思うんですけど。そのほかには色んなシーンの背景がすばらしく、美しいと思います。特に、お庭の絵ですとか、私にとってはこの荒れた庭が理想の庭なんですけどね。他には小人の家ですね。見ているだけでわくわくしてくると思います。みなさんご覧になって、映画館に作品を見にいって、入る前と入った後ではすごく気持ちがゆっくり、優しい気持ちになるんじゃないかなと思います。映画を見ている時間というのを楽しんで、それで、ちょっと魔法に掛けられたようなそんな時間を過してほしいなと思います。」
 

保存禁止
保存禁止
保存禁止
Q「このジオラマというんでしょうか。本当に映画に出てくるものと同じですね。」
米林監督「実際に映画に出ていたドールハウスを忠実に作って下さっているんですけども、本当に上の部屋に描いてある絵なんかはアリエッティの美術監督をしてくださった吉田さんが書いてくれた一点物なんです。下の階にはこの作品の企画であり、脚本を担当して下さった宮崎駿さんが今回のキャンペーンを一緒に旅して回っています。」
保存禁止
保存禁止
保存禁止
保存禁止

保存禁止
保存禁止

視聴者プレゼント用に米林監督に描いて頂きました。
ありがとうございました。


借りぐらしのアリエッティ』は
TOHOシネマズ ファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡ほかにて絶賛公開中!

 
ご意見、ご感想はこちらまで!
Copyright (c) TOYAMA TELEVISION BROADCASTING Co.,ltd. All rights reserved. BBT

HOMEへ