番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和5年2月9日開催)

令和5年1月2日(月) 13時35分~15時00分

「ここにある未来2023~農ある暮らし始めました~」


一昨年の春、南砺市の山間で、2人の女性がコメ作りを学び始めました。2人は、近くの農家から、農薬や化学肥料を使わない有機栽培を習いながら、「農とともにある暮らしを広めたい」と、農作業の体験会を開催。県内外から同世代の若者や家族連れが集まり、限界集落に、賑やかな声が響きました。しかし、去年秋、自然相手の農業の厳しさに直面し、継続が危ぶまれる事態となります。先行きが不透明な今の時代、課題も尽きない「農ある暮らし」に若者たちが何を求めるのか、迫りました。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:松田英昭
委員  :加古佳子・石﨑大善・塩谷誓勝・宮窪大作・河上めぐみ
※リポート出席:岡本有紀子・藤井努


BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・奥田常務取締役・石田取締役業務局長・ 砂原報道制作局長・報道制作部羽根ディレクター・四津谷番組審議会事務局長


感想

  • 南砺市の小院瀬見地区を中心に、農業に取り組む人々の成功と失敗を丁寧に取材しており、農業について深く考えるきっかけになった。
  • 農業に取り組む松本さんの思いと見守る家族の意見の相違が細かく取材されていて、有機農業だけでは食べていけない農家の実態や苦悩も感じることが出来た。
  • 取材した日が時系列で表示されていて、時間の経過を分かりやすく見ることが出来た。

意見

  • 番組冒頭、ウクライナの小麦畑の映像が出てきたが、なぜ、小麦が燃えているのか、意味が分からず、説明があればよかった。
  • 「農ある暮らし」というタイトルから受けるイメージは「農的な暮らし」という印象だったが、実際は農業で収益を得る専業農家が取材対象であり、タイトルとの違和感を感じた。
  • 有機農法へのこだわりの番組なのか、農業を始めた人達の苦悩を追った番組なのか、見ている途中で分からなくなった。成功例として埼玉県の農家の紹介をしていたが、有機野菜が高く売れる都市部に隣接する近郊農業と富山県では、販路など環境に差があると感じた。