番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和4年11月13日開催)

令和4年9月24日(土)10時55分~11時25分

「縮む学校~再編統合問題の現在地~」


「縮む学校~再編統合問題の現在地~」は、小中学校の統廃合をテーマにしたドキュメンタリー番組です。今年2月、富山市教育委員会は、市全体のおよそ3割にあたる27の小中学校を統合対象とした学校再編計画を打ち出しました。市は計画を議論のたたき台としたものの、地元の合意を得たところから統合を進めるとし、対象地域で説明会を開催。教育的に望ましい学校の規模「適正規模」を定め、市内一律に小規模校 をなくすという統合案に、対象地域からは反対や疑問の声が相次ぎました。
番組では、保護者の葛藤を描くとともに、国が自治体に示す学校規模の基準が、戦後の高度経済成長期から大きく見直されてこなかった背景を探ります。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
委員  :岡本有紀子・加古佳子・石﨑大善・宮窪大作・河上めぐみ
※リポート出席:《副委員長》松田英昭、《委員》塩谷誓勝・藤井努


BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・奥田常務取締役・石田取締役業務局長・砂原報道制作局長・羽根ディレクター・四津谷番組審議会事務局長


感想

  • 富山市の学校再編問題について、県民に対し、何が問題になっているか、整理して提起するには大変意義深い番組だった。
  • 県内の児童数がグラフで分かりやすく示されており、児童数がピーク時の22万7千人から7万3千人と三分の一以下になっている事に、驚いた。
  • 行政と住民、自治会と保護者、立場の違う人たちの意見が偏りなく取材されており、それぞれの意見をマイナスの感情を持つことなく聞くことが出来た。

意見

  • 学校教育では「学力」と「人間力」の向上を目的としているが、子供の成長にとって、「のぞましい学級数」とはどの程度なのか、その数値と論拠があれば良かった。
  • 小規模校に通う子供たちは、いつも何らかの役割を割り当てられる。そのため、児童間や地域とも密接な人間関係が出来て良いが、大規模校のメリットもあるはず。比較があれば良かった。
  • 「縮む学校」というタイトルはネガティブなイメージがしてしまう。もう少し違う表現は出来なかったか。