番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和4年10月13日開催)

令和4年8月14日(日)13時05分~13時35分

「国賊と呼ばれた美術商」


江戸末期、高岡に生まれ、明治期にヨーロッパに渡り、日本美術を伝えた林忠正。
当時、浮世絵などを海外に流出させ、富を得た「国賊」との評価もあったが、果たしてその評価は正しいのか。関係者のインタビューから忠正の功績を再検証し、明治開国期にパリで奮闘した「美術商林忠正」の生き様を描いた。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:松田英昭
委員  :加古佳子・宮窪大作・河上めぐみ
※リポート出席:岡本有紀子・石﨑大善・塩谷誓勝・藤井努


BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・奥田常務取締役・石田取締役業務局長・砂原報道制作局長・多田ディレクター・四津谷番組審議会事務局長


感想

  • 県人である「林忠正」が、「浮世絵」をヨーロッパに広めた功績を初めて知ることが出来、意義のある番組だった。
  • お孫さんが、日本から「浮世絵」を流出させ富を得た「国賊」との汚名を晴らす為、調査を進める姿が丹念に取材されており、見応えがあった。
  • 忠正がフランスで「浮世絵」と引き換えに西洋美術作品を収集し、日本に西洋美術館を作ろうとした行動力に感心した。彼の持ち帰った作品にどのような作品があったのか関心がわいた。

意見

  • 番組冒頭、作家の神山典士(こうやまのりお)さんが富山市の中学校で講演していたが、何故、富山市の中学校で行われたのか、説明が欲しいと感じた。
  • 当時、「浮世絵」は国内でいくらで流通し、ヨーロッパではいくらで取引されていたのか、数値で表せば、日本とフランスでの評価の違いが分かりやすく表現できたのでは。
  • 「浮世絵」がフランスで評価された理由や、「ジャポニズム」にどう影響を与えたのか、また、忠正が現地でどのように奮闘していたのか、より詳しい情報があれば、もっとよかった。

《その他議案について》

  • 2023年4月改正【富山テレビ放送 放送基準案】
    番組審議会伊東委員長から「放送基準について妥当と判断する」との答申。
  • 2022年4月~9月 番組の種別ごとの放送時間量とCM放送量の報告。