番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和4年6月9日開催)

令和4年5月28日(土) 10時50分~11時50分

「キャンサーパンサー ~がんになったので、描いてみた~」


2020年の夏、魚津市在住のアニメクリエイターミヤサカカズヒデさんが口腔がんと診断された。5年生存率は最悪50%、ミヤサカさんは自らのがんの治療体験を漫画にしてSNSで発信し始める。漫画のタイトルは『キャンサーパンサー』。
登場するのは、主人公のクロヒョウ、パンサーをはじめ、医者も看護師もみんな動物で、病院での“あるある”や、がんの検査の内容、治療の過程などが 患者目線で描かれている。番組では、再発や転移の不安を抱えながらも、アニメクリエイターとしてがんの正しい知識を発信しようと奔走したミヤサカカズヒデさんの姿を追った。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:松田英昭
委員  :岡本有紀子・加古佳子・石﨑大善・塩谷誓勝・宮窪大作・河上めぐみ
※リポート出席:藤井努


BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・奥田常務取締役・石田取締役業務局長・砂原報道制作局長・前田恭佑ディレクター・四津谷番組審議会事務局長


感想

  • ミヤサカさんのインタビューの中で「がんになると信用・仕事を失う」という言葉は、とても実感がこもっており、自分がそうなったらと考えさせられた。 「がんになった事を周りに言えない」という葛藤する気持ちもよく理解できた。
  • 「がん治療」を伝えるアニメは見た事が無く、自分のがん宣告をきっかけに、病気と闘いながら「検診」を呼びかけ、啓発活動に取り組む姿にとても感動した。
  • 予防医療普及協会の存在や、高校で「がん教育」が取り組まれている事を初めて知った。ミヤサカさんの活動が今後、どう展開していくのか、継続取材で、是非伝えて欲しいと感じた。

意見

  • 初めて見た時は、番組の時間軸が理解できず、展開についていけなかった。テロップや映像で分かりやすい説明があればよかったのでは。
  • 番組内で、ミヤサカさん手術後の写真なども使われていたが、がんの進行具合など、治療に携わった医療関係者の話や、他のがん患者から見た視点があればもっと良かったのではと感じた。