出席委員(敬称略)
委員長
:松田英昭
副委員長
:岡本有紀子・加古佳子
委員
:石﨑大善・河上めぐみ・髙野吉寿・山本善裕・藤井公嗣・塚本明
BBT出席者
細川代表取締役社長・滝澤代表取締役副社長・砂原報道制作局長・福島報道制作部専任部長・坂爪ディレクター・伊藤編成部副部長・蟹谷編成局長兼番組審議会事務局長
感想
- 戦争体験者が減少しているという問題提起にとどまらず、語り継ぐことをまさに実行している方々にフォーカスすることで、見ごたえのあるメッセージ性の高い番組だった。
- 子供の頃、祖父母に戦争について聞いた時、辛い体験を話すのを拒まれた経験がある。そんな辛い体験談を継承されていることに敬服するし、いかに貴重か感じながら視聴した。
- 最後のりんご飴をなめながら花火を見るシーンは、ホッとするとともに、こういう平和な時代は続くことが普通のこと、そして活動しているのが普通の高校生だよ、という風に感じられ、よかった。
- 3世にあたる若い世代のディレクターがこの番組を制作した点も非常に有意義なことだった。
- 活動が素晴らしいだけに、見終わった主人公との距離を感じた。興味を持った視聴者が参加できる場が紹介されるとか、間になごむ場面があったりすると距離感が近くなったかもと感じた。
意見
- 戦後80年に関する事業がいろんなところで行われているが、こういうイベントとタイアップして放送するなど、面として活動をするとより効果的なのではと思った。
- 戦争の悲しい、深刻、苦しみ、残酷、は伝わって来るけれど、最後に見終わった後に、視聴者にこうなって欲しい、という想いが伝わるとよかった。
- 「語り継ぐ責任」というタイトルだが、視聴者的には「責任」とまで言われると共感できないのではと感じ、「語り継ぐことが大切」というメッセージを伝えるのが適当かと思った。一方でメディアとして伝える「責任」というテーマを持つことには共感できる。
- こんな人がいるとか、こんな団体があるということだけではなく、どんな活動をしているとか、連絡、参加できる情報などがあるとよかった。
- 伝える側の視線を放送することに意義はあるが、高校生など受け取った側の言葉などがもう少し紹介されていてもよかったのでは。「伝えること」の先にある「伝わること」の大切さにももっと光が当たったのではないかと思った。
- 伝え継ぐ人は少なくなるが、こういった取材をしてアーカイブとして後世に伝え繋いでいくことがテレビ局としてやるべきことと感じた。