吉村 尚郎 yoshimura takao
2007/02/16
「国の宝」~荘厳なる輝き~
富山県で初めて国宝に指定された高岡山瑞龍寺。冬のライトアップイベントにいってきました!
「ひとつやいと」をはじめ、瑞龍寺には取材で何度も訪れたことがあったのですが、これまでとは違う場所に来たかのような感覚を覚えました。 上の写真は、三間二階二重門の山門(国宝指定)です。青白い光に浮かびあがる荘厳な入母屋造りの山門と羅漢像は実に幻想的。 時を忘れて見入ってしまいました。 |
国宝高岡山瑞龍寺は、高岡の町を開いた加賀二代藩主、前田利長公が今から394年前の慶長18年(1613年)に高岡に建立した法円寺を前身とするもので、弟の三代目利常公が、兄の菩提を弔うために、五十回忌法要を目指し、18年の歳月を費やして建立された、曹洞宗の寺院です。 指定を受けた主な理由は、「仏殿」・「法堂」・「山門」とそれぞれが極めて優れ、完成度が高く、三者が並ぶ配置構成が均衡が取れた美しい比例を示しており、日本の社会文化に影響を及ぼした曹洞宗の建築を知る上で、特に意義深い意義を有しているとして、国宝に認められたということです。 世界遺産五箇山の合掌造り集落、立山黒部、そして瑞龍寺をはじめとした近世高岡の文化遺産群。富山には世界に誇る文化や自然がひしめいていることを改めて感じた一夜でした。 |