アナウンサー・キャスター / 吉村 尚郎 / BLOG

滝修行!大岩山日石寺


気温マイナス2℃・水温2℃。身も心も引き裂かれるほどの冷たさとにかく寒い!

写真を見ながら友人が一言
友人:「罰ゲーム・・・?!」
私:「違いますっ違いますっ」

友人:「懺悔?!何か悪いことでも?」
私:「もちろん違いますとも」

友人:「じゃあ武者修行?!」
私:「そんなわけないでしょ」 「日石寺の滝修行ですよ」

ということで、またまた初体験しちゃいました。

大岩不動と呼ばれ、全国でも有名な 大岩山日石寺(真言密宗大本山)-その歴史は古く、西暦725年( 神亀2)に高僧行基によって開かれたと言われています。

本尊は、巨大な凝灰岩の一枚岩に掘り出された、磨崖仏五体で、主尊である不動明王像は、高さ約3メートルの坐像。国指定の重要文化財となっています。

迫力のある鋭い目鼻立ち、忿怒の表情は、足がすくみ、そして吸い込まれるような気持ちに・・・。

さて、今日1月20日は二十四節季の一つ大寒。1年で最も寒さが厳しくなるといわれていますが、暦通りこの日上市町では朝方最低気温-11.6℃と、とても寒い一日となりました。
そんな中、恒例の滝修行が行われました。

日石寺の境内にある落差6m50cmの六本滝。滝に打たれ、体を清め1年の無病息災を願う業。今日も三重県や福井県から、白衣に身を包んだ約80人の信者が滝に打たれにきておられました。

祈祷をすませた信者の皆さんは、次々に滝の中に
・・。「エイッ!エイッ!」という気合のこもった声が
境内に響き渡り、空気がピンと張り詰めたような感じでした。

気温-2℃、水温2℃。
ふんどしに白衣姿。立っているだけで、震えがとまらないほどの寒さです、そして、「エイッ!」と気合をいれ、いざ滝の中に・・・。

身も心も引き裂かれるような冷たい水に、肩を激しく打ちつける水!
滝に入り5秒もしないうちに、手足の感覚がなくなっていました。
本当に冷たい!!

20秒ほどたった頃。全身の感覚がなくなり・・・不思議な感覚を味わいました。それまで「寒いだの、冷たいだの、今日のYouドキッは など・・」色々なことを考えていたはずが、いわゆる頭の中が真っ白になり、すがすがしい感じさえ覚えたのです。激しく打ち付ける水と共に、全てが流されていく感じ・・・心が澄んでいくといった表現がふさわしいかもしれません。1分間たったころ、滝に背中を押されるように歩みを前に。その後前に歩こうと頭で考えても、体がうまく反応してくれなかったことを覚えています。

その後、そばにある大岩館のおかみさんにお風呂を用意していただいたんですが、そのお風呂が気持ちよくて、手足の感覚を徐々に取り戻しながら一瞬・・ 冷凍保存されていた魚が解凍される気持ちはこういうものかなって(笑)。おかみさん、本当にありがとうございました。2006年、皆さんが幸せでありますように

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吉村 尚郎 yoshimura takao

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