木地 智美 kiji tomomi
2019/03/22
春を告げる梅
そろそろ今年の桜が気になる頃ですが、その前に…
今年の梅は、美しいと思いませんか?
梅は桜のように一斉に見ごろを迎えるのではなく、
真冬のまだ寒い時期に咲き始めて、
一輪一輪、日差しのぬくもりに反応するように花を増やしていきます。
太平洋側や九州の大宰府天満宮など梅の名所は
春に向けてゆったりと花が咲き進んでいきますが、
北陸は開花が始まっても雪が降ったり、
寒さが緩んだかと思えば、寒の戻りがあったりと
厳しい環境。
そう考えると梅のたくましさを感じます。
ただ、今年は暖冬の影響で、いつもより気温は高め。
厳しい寒の戻りが少なく、北陸の梅も太平洋側の梅のように、
ゆったりと咲いているような気がします。
いつもより長く、甘い香りと、鮮やかな花で楽しませてくれている、ことしの梅。
みなさんご覧になりましたか?
2019/03/11
春です!ブログはじめます。
こんにちは!
気象予報士の木地智美です。
このたび、こちらでブログを執筆することになりました。
文章を書くのは好きなので、
お天気のことはもちろん、
最近気になることや、放送でお伝えしきれなかったことなど、
こちらで皆さんにお話しできればいいな、と思っています。
どうぞ、おつきあいください(^^)
初めての更新、ということで、私の好きな言葉を一つご紹介します。
これからの季節に。もとは、ヨーロッパのことわざです。
『3月の風と4月の雨が美しい5月をつくる』
March winds and April showers bring May flowers.
3月や4月は、日本付近を低気圧が進みやすい季節。
富山でも強い南風が吹いて、春の嵐が来ることもしばしば。
早春の花には試練の春ですが、
そんな嵐の…雨が植物を育て、風が花粉を運び、
そして、緑いっぱい植物が生き生き輝く、美しい5月がやってくる。
苦しいことのあとには、良いことが待っている!という意味でもあります。
春は、進学や就職、卒業や入学など、嵐のように変化が訪れる時期ですが、
嵐の中でも、イキイキと育つ植物のように、
私たちも、元気に、花いっぱいの春を迎えたいですね!
(写真はスタジオにて)