木地 智美 kiji tomomi
2019/05/22
五月の別れは・・・
「降ればもう梅雨かと思い、晴れればまだまだ五月と思いなおす。
五月の別れは、ふと知り合った美しい人との、はかない別れに似ている。」
おととし亡くなった気象キャスターの倉嶋厚さんが、五月の季節感を表した一文です。
(「お天気博士の春夏秋冬」三笠書房 より)
確かに五月は、思えば思うほど、美しい季節です。
花々が咲き誇り、木々の若葉と風がつくりだす木漏れ日のきらめき、
青空にそびえる残雪の立山連峰、富山湾にはしんきろう…
暑くもなく、寒くもなく、心地よい陽気。
5月って、最高
でも、もう沖縄・奄美が梅雨入りし、天気図には梅雨前線が現れました。
あぁ、雨の季節もすぐそこまで
ちなみに、今週は暑さが厳しい日が多くなります。
30度前後、7月並みの暑さ。
南から暖かい空気が流れ込むためなんですが、単純に季節の歩みが早い、というわけでもない。
今年はエルニーニョ現象の影響で梅雨前線の北上が遅れそうな見通しです。
6月は、平年に比べて雨が少なく、暑い日が多くなりそう。
そして、梅雨最盛期から末期の大雨は7月か。
天気予報をしていると、気持ちが先へ先へと向かっていくので、
もうお盆あたりを想像したりします…
美しい五月とも、もう少しでお別れ。
あっという間に巡りゆく季節。
一日一日を味わいたいですね。